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2025/06/09
- クレジットカードの"グリーン特典"って実際どれだけエコ?
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近年、環境配慮を掲げたクレジットカードが増えています。
その中でも注目されているのが**"グリーン特典"**と呼ばれるエコ関連の優遇制度。
植樹活動の寄付、再生素材のカード券面、脱プラスチックの発送パッケージなど、その取り組みは多岐にわたります。
しかし、こうしたグリーン特典は本当に環境に優しい行動につながっているのでしょうか?
今回は、エコを謳うクレジットカードの実情と、ユーザーができる選択について解説します。
◎グリーン特典とは?その代表例をチェック
環境に配慮したクレジットカードには、以下のような特典や特徴があります。
・利用金額に応じて環境保全団体に自動寄付
・カード素材に再生プラスチックやバイオ素材を採用
・紙の明細書を廃止し、オンライン明細でペーパーレスに
・特定加盟店でのエコ商品購入にポイント上乗せ
カード会社によってアプローチはさまざまですが、**"日々の買い物で間接的に社会貢献できる"**ことが魅力です。
◎実際、どれだけエコなの?
ここで気になるのが、"どれだけ実質的に環境負荷を減らせているのか?"という点。
結論から言えば、完全にエコというより「きっかけづくり」に近い存在といえます。
・寄付金額は月数十円~数百円規模が多く、大規模インパクトは限定的
・再生プラスチック使用でも、製造時のCO₂排出はゼロにはならない
・ペーパーレス化の効果は確実だが、紙を使わない生活への意識改革も必要
つまり、環境に良い"行動"を促す装置としての意味合いが強く、カード自体が「環境を変える」主役になるわけではないのです。
◎ユーザー側の意識がカギになる
グリーン特典付きのカードを持っていても、環境意識のない消費を繰り返していては本末転倒。
例えば以下のような意識が、グリーンカードをより"意味あるもの"にします。
・地元産品やエシカル商品を選ぶ
・明細を定期的にチェックし、無駄な購買を減らす
・「寄付つきポイント」を意図的にエコ団体へ還元する
◎まとめ:グリーン特典は"第一歩"として活用しよう
グリーン特典付きのクレジットカードは、持つだけで環境保全につながるわけではありません。
しかし、毎日の決済行動を「社会や地球にやさしくしたい」という気持ちに変える**"きっかけ"**としては、とても有効です。
これからカードを選ぶなら、金利やポイント還元率だけでなく、**「どんな未来を応援したいか」**という視点も大切にしてみてはいかがでしょうか。