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2024/12/02

クレジットカードのリボ払い利用者が知るべきリスク
クレジットカードの「リボ払い」は、月々の支払い額を一定にできる便利な支払い方法として知られています。特に、急な出費が重なったときや予算に余裕がない場合、一時的に家計の負担を軽減できるという魅力があります。しかし、その裏には見逃せないリスクが潜んでおり、利用者が注意しないと大きな経済的負担を背負う可能性もあります。この記事では、リボ払いの仕組みとそのリスクについて詳しく解説します。

■リボ払いの仕組み
リボ払いは、クレジットカードの利用金額にかかわらず、毎月一定額を支払う仕組みです。例えば、月々の支払いを1万円と設定すると、利用額が5万円でも10万円でも、毎月の請求額は1万円に固定されます。ただし、設定した支払い額を超えた残高には高額な利息が発生し、それが翌月以降に繰り越されます。この「利息の上乗せ」がリボ払いの最大の特徴です。

リボ払いの主なリスク
1. 高額な手数料
リボ払いにおける利息は、年利15%〜18%が一般的です。例えば、50万円をリボ払いで支払い続けた場合、月々1万円の支払いでは、実際に元金が減るのはわずかな額で、大半が利息に充てられることになります。これにより、返済期間が長期化し、最終的な返済総額が元金を大きく上回ることが少なくありません。

2. 返済の長期化
リボ払いは月々の支払い額を抑えられるため、一見すると余裕が生まれるように感じます。しかし、低額での支払いを続けると元金がなかなか減らず、返済が何年にもわたる可能性があります。これにより、新たな利用限度枠も圧迫され、次第に経済的な余裕がなくなるリスクがあります。

3. 利用状況の把握が困難に
リボ払いでは、実際にいくら支払っているのか、元金がどれだけ減っているのかがわかりづらくなります。月々の請求額が一定のため、支出額の感覚が鈍りがちです。その結果、「いつの間にか返済額が増えていた」というケースが多発します。

■リスクを軽減するために
リボ払いを利用する際には、以下の対策を講じることをおすすめします。

・全体の利用額を把握する
クレジットカードの明細をこまめに確認し、利用残高を把握しましょう。

・繰り上げ返済を活用
余裕がある月には繰り上げ返済を行い、元金を早めに減らすことで利息の負担を軽減できます。

・リボ払い専用カードの利用を控える
リボ払い専用のクレジットカードは手軽ですが、利息の負担が大きくなるため慎重に検討する必要があります。

■まとめ
リボ払いは、一時的に支払いを抑えるための有効な手段ではありますが、高額な利息や返済期間の長期化といったリスクが伴います。利用者は、自分の返済能力や家計状況を正確に把握し、計画的に利用することが重要です。クレジットカードを便利に、そして賢く使うために、リボ払いの特性とリスクを十分に理解しておきましょう。